『日本国憲法 前文』
 


[ 備考 ]
 以下の『 日本国憲法(前文)』は、次の4通りで表現しました。
 1.活字による原文(漢字仮名まじりの部分)
 2.点訳する際の音読に近い文書(ひらがなで書かれた部分)
 3.点字フォント用の文書<空マス無>(「ーーーーー・・・」〜「ーーーーー・・・」の部分)
 なお、1.以外は現代仮名遣いで表記しました。

 日本国憲法(前文)
 以下の文書は、昭和21年11月3日公布「日本国憲法」の前文です。
                           点字フォント用の点訳者 河西白雨
                           点訳した日 2002年12月吉日
 日本国憲法
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のため
に、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為
によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存すること
を宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威
は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これ
は人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切
の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつ
て、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。わ
れらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会
において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免
かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政
治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関
係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

    にほんこく けんぽー(ぜんぶん)
  いかの ぶんしょわ、 しょーわ 21ねん 11がつ 3か こーふ 「にほんこく けんぽー」の
ぜんぶんです。
                   てんじ ふぉんとよーの てんやくしゃ  かさい はくー
                   てんやくした ひ  2002ねん 12がつ きちじつ

    にほんこく けんぽー
  にほん こくみんわ、 せいとーに せんきょされた こっかいに おける だいひょーしゃを 
つーじて こーどーし、 われらと われらの しそんの ために、 しょこくみんとの きょーわに
よる せいかと、 わが くに ぜんどに わたって じゆーの もたらす えいたくを かくほし、
せいふの こーいに よって ふたたび せんそーの さんかが おこる ことの ないよーに する
ことを けついし、 ここに しゅけんが こくみんに そんする ことを せんげんし、 この 
けんぽーを かくていする。  そもそも こくせいわ、 こくみんの げんしゅくな しんたくに 
よる もので あって、 その けんいわ こくみんに ゆらいし、 その けんりょくわ こくみんの
だいひょーしゃが これを こーしし、 その ふくりわ こくみんが これを きょうじゅする。 
これわ じんるい ふへんの げんりで あり、 この けんぽーわ、 かかる げんりに もとづく
もので ある。  われらわ、 これに はんする いっさいの けんぽー および しょーちょくを 
はいじょする。
  にほん こくみんわ、 こーきゅーの へいわを ねんがんし、 にんげん そーごの かんけいを
しはいする すーこーな りそーを ふかく じかくするので あって、 へいわを あいする
しょこくみんの こーせいと しんぎに しんらいして、 われらの あんぜんと せいぞんを
ほじしよーと けついした。  われらわ、 へいわを いじし、 せんせいと れいじゅー、 
あっぱくと へんきょーを ちじょーから えいえんに じょきょしよーと つとめて いる こくさい
しゃかいに おいて、 めいよ ある ちいを しめたいと おもー。
  われらわ、 ぜんせかいの こくみんが、 ひとしく きょーふと けつぼーから まぬかれ、 
へいわの うちに せいぞんする けんりを ゆーする ことを かくにんする。
  われらわ、 いずれの こっかも、 じこくの こと のみに せんねんして たこくを 
むししてわ ならないので あって、 せいじ どーとくの ほーそくわ、 ふへんてきな もので 
あり、 この ほーそくに したがう ことわ、 じこくの しゅけんを いじし、 たこくと 
たいとー かんけーに たとーと する かっこくの せきむで あると しんずる。
  にほん こくみんわ、 こっかの めいよに かけ、 ぜんりょくを あげて この すーこーな 
りそーと もくてきを たっせいする ことを ちかう。

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    にほんこく けん6ほー¥5せん5ふん¥
  いかの 5ふん4そわ、 4そーわ @二一ねん @一一5かつ @三か こーふ 〜にほんこく 
けん6ほー〜の 5せん5ふん5てす9
                てん5し ^ほんとよーの てんやく4さ  かさい はくー
                てんやくした ひ  @二〇〇二ねん @一二5かつ きち5しつ

    にほんこく けん6ほー
  にほん こくみんわ、 せいとーに せん4こされた こっかいに おける 5たい4ほー4さを 
つー5して こー5とーし8 われらと われらの しそんの ために8 4そこくみんとの 
4こーわに よる せいかと8 わ5か くに 5せん5とに わたって 5しゆーの もたらす 
えいたくを かくほし8 せいふの こーいに よって ふたた5ひ せんそーの さんか5か 
おこる ことの ないよーに する ことを けついし8 ここに 4すけん5か こくみんに 
そんする ことを せん5けんし8 この けん6ほーを かくていする9  そもそも こくせいわ8
こくみんの 5けん4すくな しんたくに よる もの5て あって8 その けんいわ こくみんに 
ゆらいし8 その けん4ろくわ こくみんの 5たい4ほーしゃ5か これを こーしし8 その 
ふくりわ こくみん5か これを 4こう7すする9  これわ 5しんるい ふへんの 5けんり5て
あり8 この けん6ほーわ8 かかる 5けんりに もと5つく もの5て ある9  われらわ8 
これに はんする いっさいの けん6ほー およ5ひ 4そー4とくを はい7そする9
  にほん こくみんわ8 こー4くーの へいわを ねん5かんし8 にん5けん そー5この 
かんけいを しはいする すーこーな りそーを ふかく 5しかくするの5て あって8 へいわを 
あいする 4そこくみんの こーせいと しん5きに しんらいして8 われらの あん5せんと 
せい5そんを ほ5ししよーと けついした9  われらわ8 へいわを い5しし8 せんせいと 
れい7すー8 あっ6はくと へん4こーを ち7そーから えいえんに 7そ4こしよーと 
つとめて いる こくさい 4さかいに おいて8 めいよ ある ちいを しめたいと おもー9
  われらわ8 5せんせかいの こくみん5か8 ひとしく 4こーふと けつ5ほーから 
まぬかれ8 へいわの うちに せい5そんする けんりを ゆーする ことを かくにんする9
  われらわ8 い5すれの こっかも8 5しこくの こと のみに せんねんして たこくを 
むししてわ ならないの5て あって8 せい5し 5とーとくの ほーそくわ8 ふへんてきな 
もの5て あり8 この ほーそくに した5かう ことわ8 5しこくの 4すけんを い5しし8
たこくと たいとー かんけーに たとーと する かっこくの せきむ5て あると しん5する9
  にほん こくみんわ8 こっかの めいよに かけ8 5せん4ろくを あ5けて この 
すーこーな りそーと もくてきを たっせいする ことを ちかう9

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○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
This is the foreword of Japanese constitution for Tenji-font series.
2002年12月(一部修正2003.0515) 河西 白雨

 点字フォント用 データ書庫


  ここには、そのまま点字フォント用に使用できる文章データが置いてあります。
  以下の文章をドラッグ選択&コピーして、それを文章作成ソフトの中で貼り付け、ドラッグ選択して
  フォントを点字に換えれば、もう点字の文書のできあがりです。


      北原白秋
      (大正10年)

    「落葉松」

  一

からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。

  二

からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道はつづけり。

 三

からまつの林の奥も
わが通る道はありけり。
霧雨のかかる道なり。
山風のかよふ道なり。

 四

からまつの林の道は
われのみか、ひともかよひぬ。
ほそぼそと通ふ道なり。
さびさびといそぐ道なり。

 五

からまつの林を過ぎて、
ゆゑしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり、
からまつとささやきにけり。

 六

からまつの林を出でて、
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
からまつのまたそのうへに。

 七

からまつの林の雨は
さびしけどいよよしづけし。
かんこ鳥鳴けるのみなる。
からまつの濡るるのみなる。

 八

世の中よ、あはれなりけり。
常なけどうれしかりけり。
山川に山がはの音、
からまつにからまつのかぜ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

      きたはら はく4すー
      ¥たい4そー @一○ねん¥

    〜からまつ〜

  @一

からまつの はやしを す5きて8
からまつを しみ5しみと みき9
からまつわ さ5ひしかりけり9
た5ひゆくわ さ5ひしかりけり9

 @二

からまつの はやしを い5てて8
からまつの はやしに いりぬ9
からまつの はやしに いりて8
また ほそく みちわ つ5つけり9

 @三

からまつの はやしの おくも
わ5か とおる みちわ ありけり9
きりさめの かかる みちなり9
やまか5せの かよう みちなり9

 @四

からまつの はやしの みちわ
われのみか8 ひとも かよいぬ9
ほそ5ほそと かよう みちなり9
さ5ひさ5ひと いそ5く みちなり9

 @五

からまつの はやしを す5きて8
ゆえしら5す あゆみ ひそめつ9
からまつわ さ5ひしかりけり8
からまつと ささやきにけり9

 @六

からまつの はやしを い5てて8
あさまねに け5ふり たつ みつ9
あさまねに け5ふり たつ みつ9
からまつの また そのうえに9

 @七

からまつの はやしの あめわ
さ5ひしけ5と いよよ し5すけし9
かんこ5とり なけるのみなる9
からまつの ぬるるのみなる9

 @八

よのなかよ8 あわれなりけり9
つね なけ5と うれしかりけり9
やま5かわに やま5かわの おと8
からまつに からまつの か5せ9
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー